「発達障害による二次障害……?」
「よくわからないけれど、何だか怖そう……」
その通りです。それはとても怖いものです。
それだけは何とかして避けたい!──それが二次障害なのです。
ここでは私の経験を元に、発達障害による二次障害についてをお話します。
あなたや、あなたの子供(家族)が発達障害である場合は、特にオススメの内容です。
発達障害による二次障害
二次障害とは、発達障害の特性から派生して起きてしまう障害です。
が、これは発達障害だからといって、誰にでも起きるわけではありません。
以下は、自閉症スペクトラム(アスペルガー)の場合です。
二次障害の種類
軽い疲れや心の不調、薬の必要なほど危険な状態など、その程度が様々なのが、二次障害の特徴です。
よくある症状には以下のようなものがあります。
強迫性障害
統合失調症
不登校(ひきこもり)
触法(違法)行為
例えば、アスペルガー症候群(脳機能の不全)と、うつ病(心の病気)の併存という診断が下されます。
二次障害の原因
二次障害は何によって起きてしまうのか?
ひと言で言うと、無理な状況の連続によってです。
周囲に理解と支援の無いような環境で生活を続けると、心が壊れてしまいます。
アスペルガーはピュアです。裏表のない明るい種族です。そのため社会に裏があることに気付きにくいのです。
アスペルガーに「普通」は、理解できないのです……(涙)。
特に親がアスペルガーの場合は注意が必要です。それは子供に遺伝している可能性があるからです。
それでも、親に自覚があれば問題ないのですが、自分のことを棚に上げて子供を叱りつける──そんな理不尽な家庭環境では、
子供が危険です!
子供たちは努力を怠っているわけではありません。
いつだって、一生懸命に頑張っているのです。
その理解がないと、どんどん子供は壊れていきます。
二次障害を防ぐ方法
アスペルガーの絶対に避けたいのが、二次障害です。
ただでさえ生きづらいのに、心まで壊れてしまうと、社会に対しての不信感が増し、酷いときには、復帰が困難になる可能性も考えられます。
早めに特性に気付く
二次障害を防ぐには、発達障害であることに気付くこと、そしてその特性を理解してやることが必要です。
思うようにいかない理由、生きづらい理由を把握する。そして、周囲がしっかりとサポートすれば、二次障害は起きないと言えます。
子供がアスペルガーの場合
彼らは得意と不得意が極端です。
駄目な親は、それを理解してやらずに、世で言うところの「普通」を強要します。しかし不得意なこと、無理なことを努力させようとするのに、何のメリットもありません。
個性を活かすような方向で、子育てをしましょう。
「これをやるにはまだ早い!」とか、「こんなことも出来ないの?」などと個性を殺すようなことはやめましょう。
アスペルガーと向き合うには、根気が必要です。
もしかしたら、根気さえあれば良いのかもしれません。
大人のルールに無理やり乗せずに、子供の馬鹿げた主張をしっかり認めてやることが大切です。
何かを成し遂げたら褒めるのは当たり前のことですが、それ以上に、ひとつひとつのプロセスを認めてやりましょう。
大人から見て意味のないことでも、本人は真剣に取り組んでいます。
あなたがアスペルガーの場合
この記事を読まれている、あなたがアスペルガーの場合は、これまでの人生──その環境によって現在の状況が様々だと思います。
その時々の主張を認められて、しっかりとサポートを受けて成長したのであれば、あなたには信じるチカラがあります。
きっと上手く行く!──という自信と、それを信じることを忘れずにいましょう。根拠なんて要りません。少しばかり楽観的であっても構いません。
両親に理解がなく、叱られ、押さえつけられたまま成長したあなたは、素直が良いと信じ、親を恐れながらも、その状況に依存している可能性があります。この場合、依存先を変えなければなりません。
趣味の世界でも良いですし、理解のある友人や恋人でも良いです。
難しいことですが、「信じられる何か」を見付け出さなければなりません。
あなたの「好き」は何ですか?
二次障害が起きてしまったら
いくら気を付けていても、ダメな時はダメなものさ。
どうすれば良いのか?
病院で診察を受ける、受けないという話は置いておいて、ここでは考え方のお話をします。
子供がアスペルガーの場合
先ずは、休ませてやって下さい。
出来ないことを無理にやり続けようとした結果、病気になってしまったのです。それが回復するまでは、何も出来ません。
が、再び欲求が芽生えてきたら、本人がやりたいと思ったことは、何でもやらせてやりましょう。
大切なのは、褒めることではなく、認めてやることです。
認めてやることこそが、自信につながります。
それが良くないことの場合は、……興味を他に逸らせてやって下さい。
難しいです。が、ずっと必要なことなので、テクニックを磨くしかありません……。
あなたがアスペルガーの場合
同じように、先ずはゆっくり休むことです。
そして少し考える余裕が出てきたら、「今」から逃れる方法を模索します。
何が原因かを探るために、病気になった時から順に、少しずつ過去を振り返ってみましょう。そして周囲を見渡してみます。
病気になったのですから、現在あなたの置かれている環境は、アスペルガーにとって生きづらいのだと思います。
それが何かを正しく理解して、「今」から逃げてしまいましょう。
先ずは判断ができるようになるまで、休んで下さい。
休むことは、立派な仕事です。
とにかく環境を整えること
何より環境です。とことん過保護にすること。安心を与えること。少々、甘やかされた状態でも、わたしは良いと思います。
絶対の信頼──薬よりも信頼できる人(モノ)が必要なのです。乱暴に言ってしまうと、何かに依存させてあげることです。
あたしはピアノを弾きたい♪
誤診に気を付ける
先ず発達障害であることが判っていないと、二次障害のみが診断されてしまう場合があります。
そうなると、根本を見失ってしまいます。
これからどのようにして回復してゆくのか、そのプランにズレが生じてしまうのです。
これではいつになっても回復しません(涙)。
間違った治療になったら、もう泥沼です。
そう判断されないようにするためにも、先ずは発達障害であることを、本人も家族も、しっかりと理解していることが重要です。
ちなみに(私事で恐縮ですが)、私が嫁ちゃんと出会った頃、彼女は統合失調症でした。眠れないし、自傷行為も酷かったし、サイアクの状態でした……。
これはアスペルガーの二次障害によるもので、アスペと認識せずに生きてきたため、心療内科の誤診もありました。
アスペは根が真面目なため、薬を止めることもできずに苦しんでいました。
私が彼女に対して最初にしたことは、安心を与えてやって、薬なしで眠れる状態にすることでした。
原因が家庭にあると感じたので、即・半同棲の状態にして、とにかく話を聞いてやって、仕事もサボって、とことん向き合いました。
あの頃は過呼吸も酷くて、私も寝不足の状態だったなあ……(遠い目)。
あ、今はグッスリ眠れますよ♪
……。
二次障害の恐怖 まとめ
いかがでしたか?
アスペルガーはピュアである分、心の病気になりやすい…
できれば、未然に防ぎたいものです。
未然に防ぐには、周囲の理解と支援が必要です。
以下、ポイントを箇条書きにまとめます。
- 二次障害には種類がある。
(うつ病、強迫性障害、統合失調症、ひきこもり、触法行為など) - 二次障害は「無理な状況の連続」で起きる。
- 理解と支援があれば、問題なし♪
- 二次障害になった場合は、より一層の理解が必要。
- 誤診に気を付ける。
とにかく環境。なにより理解。
以上、報告します!
私もピュアだからなー。
……。
……。
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