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アスペルガーの会話術とは?──なるほど癖がスゴイわけだ…

少年が手で顔を覆いながら悩んでいる
アスペルガー症候群

「アスペルガー症候群」──最近では発達障害のひとつとして、すっかり定着してきましたが、彼らの脳内では実際に何が行われているのか……あなたは知っていますか?

今回は、アスペルガーの会話術に焦点を絞り、その脳内を探ってみました。
あなたがアスペルガーだと「あるあるネタ」になるかもしれないし、家族や知り合いにアスペルガーっぽい人がいるのなら、少しは理解が進むかもしれないなあ──というお話です。

アスペルガー症候群について

『発達障害についての基本』を知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。

発達障害の種類は色々──あなたはどれに当てはまりますか?
アスペルガーって何? 多動性障害って? そもそも発達障害に種類があるの?──すべてを知る必要はありませんが、何も知らないままでは先に進むことができません。

アスペルガー症候群とは?

アスペルガー症候群とは「自閉症スペクトラム」という枠組みに含まれる発達障害で、簡潔に言うと「自閉症の一種」です。

自閉症とは?

じゃあ、そもそも自閉症って何なのさ?──という話なのですが、

自閉症とは、周囲の人との交流に困難を抱えやすい発達障害です。
彼らは「コミュニケーション」「社会性」「想像力」という3種の特性において、問題を抱えているとされています。

……余計に難しいですね(汗)。

簡単に言うと、

言葉を口にするのが苦手だったり……、自分のルールを勝手に決めて、その中でしか行動しないので、常識から外れてしまったり……、空気が読めなかったり……、

という問題を抱えているよー、みたいなことです。……けっこう酷いね。書いていて、悲しい気分になりました(涙)。

ちなみに自閉症──昔は親子関係の崩れを原因として、後天的な障害であると言われてきたのです……。
が、最近では、先天性であることがわかりました!
そのため、「親のしつけが悪い!」──なんて責められることが無くなり、親たちは救われたそうですよ。

良かった……。

助かったな、おい。

しかし、この自閉症という呼び方、なんとかならないものですかねえ……。名前を変えないと、昔からある暗〜いイメージが、なかなか拭えませんよね?
きっと、それで、未だ周囲に勘違いされているのです。

でも、違うんですよ!

自閉症は「自ら閉じこもってしまう」という心の病気と思われがちですが、それは全く違います! 心の病気ではなくて、脳が正しく機能していない障害です。

これは理解する必要があります。

アスペルガーと、いわゆる自閉症の違い

先ほど、自閉症が苦手な特性を紹介しましたよね。
それは3つ、

  • コミュニケーション
  • 社会性
  • 想像力

です。

アスペルガーは、この中のコミュニケーションが、自閉症とは大きく異なります。
いわゆる自閉症は、言葉の発達の遅れが目立つのですが、アスペルガーは言葉をよく覚え、ちゃんと会話をすることができるのです。

良いじゃん♪

いえいえ、ここからが問題なの。

しかし残念なことにアスペルガーは、よく話し、言葉の意味もバッチリ理解! それなのに、キャッチボールが苦手で、会話を成立させることが難しいのです。つまり、コミュニケーションを図ろうとはするものの、すれ違いの会話になりがちなのです……。

初対面のときは、それを「面白い」と勘違いされて、好印象だったりします。また、常にへらへらしているので「明るい人」とも勘違いされます。が、ほんとうは違います……。

アスペルガーの会話術

アスペルガーは言葉の理解に優れています。
しかし、その言葉を「上手く使いこなせない」という特徴を持っています(会話の中で、小説の中でしか使われないような言葉が飛び出したりします……)。

会話の中で言葉を自在に操れない

当たり前の話ですが、会話は自分の思った通りに展開するとは限りません。
自分がリードしているうちは良いのですが、相手にバトンを渡すと、予定していた流れから大きく逸れてしまう場合もあります。

しかし、……

アスペルガーは相手の望んだ返答を、咄嗟に生み出すことはできません。

ま、要するに、

アドリブに弱い

のですね。あははは(笑)。

……あ、いや、ふざけているのではなく、真面目にアドリブに弱いのです。

例えば、

・定期テスト
・手紙、執筆
・レコーディング
・毎日のように接する人
・よく通る道
・抜き打ちのテスト
・電話
・ライヴ演奏
・まだ慣れていない人
・渋滞の回避

こんな感じです。

想定の範囲内であれば対応できるのですが、万が一、自分に未経験なことが起きてしまった場合……アスペルガーは撃沈します。

ほんとうに、アドリブに弱い。

イレギュラーな出来事に対応できないと言った方が、解りやすいでしょうか。
例えば、自動車で出かけて、予定していた道が工事などで通行止めになっているだけで、アウトっ! 目的のお店が臨時休業だっただけで、アウトっ! 作業中に他の作業依頼があるだけで、アウトっ!

とにかく、自分の予定から少し外れるだけで、もうダメなのです(涙)。

弱点を乗り越える、その会話術とは?

アドリブに弱いアスペルガーは、それをどうやって乗り越えるのか。

実は、頭の中で、常に何かを考えています。
そして、その多くはシミュレーションです。
予め、これから起きるかもしれない場面を想定し、練習しているのです。しかもそれは、無意識だったりします。

『東京大学物語』という漫画の主人公、村上直樹の脳内に似ています!(吹き出しの中に活字がいっぱいになる感じです)。興味のある方は、是非♪

会話についても、もちろん同じです。実は、常に色んな人と頭の中で会話をしています(冷静に考えると、けっこう気持ち悪いです)。

そうして練習を積み重ねると、どうなるのか?

初めて遭遇した場面でも(頭の中で練習した台詞の範囲内で)、スラスラと話せるようになるのです!

「まだ帰りたくないよ」と、彼女は言った。
「だめだよ」と、ごーじん。「もう帰らなきゃ」
「ねえ、ほんとうに、もう時間がないの?」
「……うん」
 街灯に照らされ、艶やかに光る彼女の唇をぼんやりと眺めていたごーじんは、ふうっと息を吐いた。そして予め予習していた台詞を、もういちど頭の中で繰り返した後、今度はそれを口にしたのだった。
「でも、……おやすみのキスをする時間くらいなら、あるかな」

このくらいの会話なら想定内です♪

うわあ…

このように、言わなくても良い自分語りをしてしまうのも、アスペルガーの特徴です! 空気が読めないのです!(←おいおい)。

起きた出来事を、頭の中で何度も繰り返したりもします。
その時々の台詞を思い出しながら、それをもっと格好良く言い換えてみたり、その場合の相手の返答を想像してみたり……。

アスペルガーにとっては、経験が全てです。

それが疑似体験だとしても、経験に違いありません。
アドリブに弱い彼らにとって、予習・復習は欠かせないのです。

ときどき、実際に起きたことか、妄想したことか、判らなくなるよっ!

……。

ちなみにこの訓練によって(軽度の場合は)社会で問題のないレベルにまでなります。が、それは本人が努力をした結果、バレないようになるだけで、根本が解決している訳ではありません。演技が上手くなるだけです。
アスペルガーは、グレーの人であっても、ずっと苦労し続けます。

ほら、テレビや何かで、「苦手を克服しよう!」なんて、明るく言っている場面をよく見かけるでしょう? あれ、アスペには無理です。すべては苦手というより、無理なことなのです。ですから、それを彼らに強要したり、馬鹿にしたりは良くありませんよ。当人たちには地獄の苦しみなのです。それは治るものではありません。努力しても普通に見せかけられるような演技力が身につくだけです。

それでも、表面的には上手くいくので、そこで手を打っておこう!──と、まあ、そんな感じなのです。

アスペルガーの会話術 まとめ

いかがでしょうか?
アスペルガーとの会話が、なぜトンチンカンなものになってしまうのか、少しでも理解していただけたのなら、幸いです。

今回お話した内容を並べておきます。

  • アスペルガーは、コミュニケーション自体は嫌いではない。
    (しかし、会話を成立させることが苦手)
  • アドリブに弱い。
    (イレギュラーな出来事に対応できない)
  • 空気が読めない。
    (自分語りが多い)
  • 弱点を克服するために、常に脳内でシミュレーションをしている。
  • 初対面での印象は良い。
    ・突飛な発言をしたり、すごい切り口で会話を進めるので、面白い。
    ・何故だか笑顔なので好感が持てる(ヘラヘラしているだけ)。

アスペルガーの会話術(というか、恐怖を克服するために、無意識のうちにしていること)を、まとめると、

頭の中で常に会話を繰り返し、これから起こりうる全ての会話を「想定内」にできるよう努力している(全ての言葉を「スタンバイ」の状態にしようとしている)。

といった感じです。

ああ、アスペは癖が凄すぎる!(涙)。

 

以上、報告します。


最後まで読んでくれて、ほんとうに有難うございます。

つかれたよ。

今回のお話以外にも、特徴は沢山あります(最大の特徴は、こだわりの凄さです!)。
が、長くなってしまうと、あなたも私も困ってしまうので(?)、また別の機会にお話しましょう!

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