アスペルガーの対応は疲れる?──コツを掴めば大丈夫!

頬に手を当て悩んでいる天使の像
発達障害

アスペルガーの対応って疲れますよね?
ああ言えばこう言って、トンチンカンで、すれ違い……。

そこで今回は、アスペルガーの対応が疲れてしまう理由と、対策のヒントになるようなお話をします。アスペの人も、そうでない人も、是非♪

アスペルガーの対応は疲れる?

アスペルガーの対応には疲れてしまいます。
はっきり言ってしまうと、面倒臭いです……。しかし、彼らは頭が良いです。脳内で色々なものが絡み合って、なかなかスッと答えを出せないだけで、それを自身で理解し「やり方」を覚えてさえしまえば、何も問題はありません。

アスペルガーの対応が疲れる理由

例えば、あなたがアスペルガーの人と親しくなったとします。
そして、あなたは、こんな話題を投げかけました。

「私、子供の頃、親からの虐待が酷かったのだよねー」

そのとき、自然な流れとして考えられるのは、

「うわあ、大変だったね!」
「どんな感じだったの?」

このように、感想&質問で相手が話すことを促し、話を広げてゆきます。
しかしこの時、アスペルガーの脳内は、以下のようになっています。

過去に記憶した色んな文章の中から、相手の出したキーワードに近いものが、整理されずに散らかっています。

この言葉たちが邪魔をしているのです!(言葉の選択技が多すぎる、と言ったほうが解りやすいかもしれません)。

そして、アスペルガーは「何か気の利いたことを言わないといけない」──という使命感を持っています(過剰な心遣いとも言います)。何か面白いことを言おう! 喜ばれることを言おう! と、常に思っています。さらには、感情を表現するのが苦手であり(感情はあります)、極めつけは……

自分はこうだ──という変テコな「こだわり」が邪魔をして…

で、結局、何と返すのが適当なのか判断のつかないまま、返答の時間が迫ってきます。

そしてチョイスを間違え、

「わたしなんて血みどろだったよ! 教科書とかも投げつけられて。もうビリビリになっちゃってさ。……泣きながらセロハンテープで直してたなあ。虐待って嫌だよね、そういえばこの間もね──」

などと返し、そのまま自分語りを始めるのです……。

つまり、疲れてしまう理由として、

 一般的な、会話のキャッチボールが出来ない。
一方的に話すので、会話にすらならない。

ということが考えられます。

これらは無意識のうちに行われます。
無意識のうちに、言葉のチョイスを間違え、「面白い話をしなきゃいけない!」──という勘違いの気遣いから、無駄に長い話を始めるのです……。

疲れないようにする方法

ご迷惑をおかけしてスミマセン…

アスペルガーを理解する

アスペルガーは馬鹿ではありません。得意と不得意が激しいだけです。そしてその得意に関しては周囲の誰にも負けないという人が多いです。

相手がアスペルガーの場合

話の最初のうちは楽しくても、アスペルガーの自分語りが長引き始めると、だんだん面倒になってくると思います。が、そんなときは逆に、質問&質問で攻めて、思いっきり吐き出させてやりましょう!
そして、少しばかり大袈裟に肯定してやりましょう!

承認欲求が満たされてしまえば、彼らは大人しくなります。

あなたがアスペルガーの場合

あなたが気を付けることは以下の3点です。

  1. 自分のことだけを話さない。
    あなたは話すことが大好きです。漫談をさせたら天下一品です。
    しかし、会話には相手がいます。相手の気持ちを読み取る努力をしましょう。
  2. 相手の話す内容に興味を持つ。
    自分の知っていることや、関心のあること以外はどうでもいいアスペルガー。最初は嘘でも良いので、相手の話す内容に興味を持ってみましょう。
    質問をする練習が効果的です。
  3. ゆっくりと、言葉を選びながら、話す。
    これでイライラする相手もいますが、パーッと話して話が逸れるよりもずっと良いです。誠実な人に思われ、気に入られることも多いです。
これらは訓練で上達しますので、先ずは家族や友人、恋人などを相手に練習してみましょう! 自分の中でルールが作られると、それを守り抜くのがアスペルガーです。自信を持ち、そのルール決めがなされるまで練習しましょう!

なんだか難しそうだね。

 

コツを掴めば大丈夫ですよ!

逆転の発想から解決する

狭く深くが特徴のアスペルガーですから、得意な分野のピンポイントでしたら誰にも負けません!
そこで、知り合いのアスペルガーと上手く付き合ってゆきたい場合は、距離を伺うのではなく、逆にグッと、彼の得意分野に踏み込んでみてはいかがでしょう?

彼らの多くは淋しがり屋です。
多くのアスペルガーが、幼い頃から「ダメな人間だ」と思われ、人から認めてもらえずに成長しました。ですから、自分を認めてくれる人にはスッと心を開きます。心の底から親切にします。その得意分野についての全てを、面白おかしく、あなたに教えてくれるはずです。
すると、その遣り取りの中で、あなたはこう思うのです。

アスペルガーって面白いじゃん♪

アスペルガーの対応 まとめ

いかがでしょうか?
たしかにアスペルガーの対応は疲れます。しかしアスペルガーは覚えたことに対して、とても誠実です。すべては訓練次第なのです。

以下のことを理解しておけば、きっと疲れも軽減されると思いますよ♪

箇条書きでまとめます。

  • 対応に疲れるのは、反応が一般的ではないから。
    感情はあるが、リアクションが苦手
  • 興味の無いことには反応しない。
    嫌がっている訳ではない
  • 得意分野の話題だと延々と話す。
    喋ること自体は大好き
  • 言葉のキャッチボールが苦手。
    言葉のチョイスを間違えがち
  • 余計なことばかりを気にしている。
    自意識過剰に似ている
  • 訓練をすれば対応もスムーズになる。
  • いちど覚えてしまえば失敗しにくい。
  • 共通の興味を持っている場合は心強い。

と、こんな感じです。

面倒臭いと思わない気持ちは、どんな場面にも役立ちます。
相手がアスペルガーだった場合、それをクリアするのも自身の成長のためである──と考えると、けっこう楽チンですよ♪

と、いうか、そうしてあげて(涙)。

お互いに理解し合うことが大切です。

以上、報告します!

発達障害の種類は色々──あなたはどれに当てはまりますか?
アスペルガーって何? 多動性障害って? そもそも発達障害に種類があるの?──すべてを知る必要はありませんが、何も知らないままでは先に進むことができません。

コメントをどうぞ

タイトルとURLをコピーしました